DVDで木村拓哉主演の実写版「SPACE BATTLESHIP
ヤマト」を鑑賞。
オリジナルの宇宙戦艦ヤマトは「銀河鉄道999」
「機動戦士ガンダム」「エヴァンゲリオン」といっ
た日本アニメの傑作から現代に至るおたく文化にま
で影響を与えた傑作アニメーション。
その本流が実写版として新しい魅力を加え映画化。
これはSFアニメファンとしてはやっぱり観なければ
ならない作品。
しかし、観るまではとてつもない不安を抱えていた
のも事実。
それは「宇宙戦艦ヤマト世代」の私にとって思い入
れが強い分、期待はずれの場合のショックを考える
と観ることを躊躇う気持ちもあった。
それはアニメ版「宇宙戦艦ヤマト 復活編」を劇場
で観たときの衝撃度と残念感が未だに尾を引いてい
たと言えるでしょう。しかもアニメや漫画の実写版
で成功したものをほとんど知りません。
(今回はアニメ版 復活編については語りません)
しかし、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」には往年の
ファンも新しいファンも楽しめる要素が散りばめら
れいます。ちょっと整理すると。
■往年のファン感涙
1)柳葉敏郎が「真田志郎」のイメージにハマって
いる
2)「波動砲120%」「ヤマト発進」など名台詞が
散りばめられている
3)佐渡先生の愛猫ミーが登場
4)基本ストーリーを外していない
5)メカデザインやキャラクターも極力アニメに
近いイメージ(木村拓哉、黒木メイサ、佐渡
先生、アナライザー除く)
■新しい設定
1)森雪が肉食系女子
2)佐渡先生が高島礼子(高島礼子にオファーがあっ
たとき絶対に驚いたに違いない!)
3)アナライザーがマトリックスに登場したアーマー
ド・パーソナル・ユニットばりの攻撃力で大活躍
4)デスラー総統やガミラスは人型ではない。昆虫の
ような動きの生命体。
スターシップ・トゥルーパーズの昆虫型宇宙人や
スタートレックの「ボーグ」のような存在
5)イスカンダルのスターシャに実体が無い
新しい部分に好き嫌いはあるかもしれませんが、映画
としての出来は一流。アニメの実写版にありがちな
低予算、チープな作りではありませんのでご安心を。
SFファン、往年のヤマトファンでなくても充分楽しめ
る出来です。
(カンチ)