2012年11月02日

日本でKindleストアオープン

噂の絶えなかった「Kindle日本上陸」が実現することとなりました。9月25日にKindleストアがオープン。各端末は現在予約受付中ですね。

コミックラウドでは最新号を日本語版と英語版をわけて発売する運びとなりました。
日本語版と英語版を分けることに伴い画質もアップいたしました。

さて、Kindleストアにおけるコミックラウドの品揃えですが、前号までの日英同梱のものも日本のKindleストアに並んでいます。
「COMICLOUD」で検索しますと、英語バージョンの最新号Vol.3,No.10ととも並びます。

月刊コミックラウドの既刊(日本語版・英語版すべて、出版年月日による逆順ソート)

Vol.3,No.9を含めまして、それより前のものは日本語英語同梱版です。「日本語のみバージョン」のコミックラウドはこちらになります。まだVol.3,No.10の一冊だけですね。

日本のKindleストアに英語バージョンのコミックラウドVol.3,No.10が並んでいるように、アメリカKindle Storeにも日本語バージョンが販売されています。

街中でKindleを持つ方を見かけるようになるのも年が明けてからになりそうですが、どのような変化があるのかないのか。興味がつきません。

(風)
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2012年02月11日

Kindleが来た!

アマゾンがようやく日本でもKindleを販売することにしたようですね。日経にも載ったので間違いないと思いますが、それでも本当に発売されるまでは信用できないぞ!みたいな心境です。

これまではそもそも日本でKindleを販売していませんでしたので、日本の読者には非常に買いづらい販売形態だったかと思います。なにせ米国のサイトamazon.comに行かなくては買えないのですから。amazon.comは全て英語で表記されていますし、日本の読者には操作自体がハードルになっていたこともあるかと思います。今後は日本のサイトamazon.co.jpで購入することが出来ますから、読者層も広がっていくのではないかと期待します。

また、我々の本もずっと英語・日本語を1冊にまとめて販売していましたが、今後は別々に販売していくことになります。これによって読者はダウンロードに無駄な時間をかける必要がなくなりますし、ファイルサイズによってかかるDelivery Costも軽減されますから、作者に支払う印税も若干増えるかと思います。いいこと尽くめです。

できればこれを一昨年のうちにやって欲しかった。一昨年はiPadが発売された年で、電子書籍に対する期待感がかなり高かったと思います。しかし時間がかかり、その間に日本企業が出した電子書籍端末の中には既に撤退したものもあります。市場のムードが若干後退してしまいました。

しかしそれでもKindleの日本上陸は出版業界にとって非常に大きな意味を持ちます。願わくば我々の本もより多くの皆様のお眼に触れることが出来るよう、頑張ってまいりたいと思います。

(松)
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2010年10月26日

コミックラウドはAndrobookを絶賛支援します

一言だけ。コミックラウドはAndrobookを絶賛支援します。今決めました。勝手に決めました。ゴメン。

コンソーシアムにも勝手に入会宣言しちゃいました。ゴメン。

でも面白いし、燃えるし、あっというまにTweetしてた、みたいな。ここはそういうノリで正解でしょ。

(松)
タグ:android Androbook
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2010年10月19日

米国で今年電子書籍売上が全書籍売上の10%を上回る

米国で今年(2010年)にも、電子書籍売上が全書籍売上の10%を上回るだろう、と予想する記事が出ました。

http://zen.seesaa.net/article/166081480.html

上の記事によると、去年は全書籍売り上げの内、電子書籍の売り上げの占める割合は3.31%だったが、今年は8月時点で約9%に、とのこと。

アメリカですらまだ10%に満たないのか、という印象です。

よく、30%を越えると爆発的に持つ人が増える、と言われてます。電子書籍関連は、まだまだこれからなんですね!

グラフの伸び方からしますと、来年は伸び率がすごいことになりそうです(^^)。

この記事は米国のみの数字です。米国以外も伸びていくと考えられますので、ますます楽しみといえましょう!

                           (風)
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2010年10月12日

電子教科書界隈を眺めて

電子書籍の普及の鍵は(iPad等汎用タブレットを含む)電子書籍向けの非PC端末だと思いますが、逆にその用途は所謂「書籍」に限りません。代表的なのが新聞だと思いますが、それ以上にインパクトのありそうなのが電子教科書です。

10月5日に開催された総務省の「ICT政策に関するタスクフォース『国際競争力強化検討部会』」でも孫さんが熱弁をふるっておいででした(インターネット中継の23:30頃からと52:20頃から)が、一方で電子教科書にやや批判的な書籍が刊行されたり、それへの反論がブログ(中村伊知哉さんのブログ)にアップされたりしているようです。

中村さんのブログを見る限りでは、電子教科書に対する批判は若干方向がずれているのかなと感じますが、一方でそのように思う人が少なからずいるということには留意をしておくべきだろうと思います。

これまでにも何度かこのブログに書いてきましたが、まだ電子書籍端末も電子書籍流通プラットフォームも熟成への途上にあります。通常の電子書籍端末は大人が自分の責任において購入・使用するものと考えられますが、教科書という子供が使うデバイス・ソフトウェア・システム・コンテンツに関しては、さらに異なる目線からの配慮も必要になるでしょう。

もしそれが日本のメーカーのものづくりへのこだわりの中から生み出されたら、なんて素晴らしいことなんだろうと期待するところです。このとき、気をつけるべきは(孫さんの言うとおり)スピード感です。既に韓国では電子教科書の義務化が進められているそうですし、一般の電子書籍ではAmazonやAppleが何年も先に行っています。

電子書籍元年と言われた2010年ももう10月。この1年で我々の動きは海外勢のスピードに追いついたのか、追い越したのか。(我々自身を含む)消費者のニーズに正面から応えられる製品を作り上げられたのか、遠回りをしていないか。電子教科書を取り巻く動きを見ていて、かつ自分のやってきたことを思い出してみて、若干のもどかしさを感じた次第です。

(松)
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2010年10月08日

電子書籍出版社が知りたいこと

CEATEC絡みとかで続々新しい端末が発表されていますが、コンテンツの販売プラットフォームに関しての情報が少ないのが悩みの種です。これまでにもここで書いてきたとおり、我々コンテンツ事業者にとって重要なのは、例えば1ページは127KB以下でなくてはならないとか、ファイルサイズに応じてかかるDelivery Costsのレートとか、非常に具体的・細部の情報なのです。

そういったことをAmazonは公開しているところが我々にとってありがたい。一方、端末を発表してもコンテンツ販売のルールについてはこれからね、というのではそれに対してこちらは何も出来ない。もちろん零細事業者を相手にしているのではなく、大手のコンテンツ事業者を相手にしているからで、そこには公開しているというのであれば仕方ないのですが。

About.comのインタビューでも応えたとおり、もともと我々は海外をメインターゲットにしています。ですから(翻訳していない)コンテンツを何万点揃えました、というリリースがあってもあまり気にはしません。しかし、例えば海外向けコンテンツのページやURL(.co.jp? .com?)は別に作られるのかどうかとか、その言語は何とか、アップロードしてから何日で棚に並ぶかとか、何日に棚に並べてくれと指定できるかどうかとか、アップロード後にどんなチェックが入るのか、その基準はどのようなものか、そういう細かいところは非常に気になります。

そういうことを考えても、電子書籍はまだまだ「あり姿Ver0.5」という段階なのかなというのが実感です。本番はVer.3から、というのでは困るんだけどなぁ...

(松)
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2010年08月11日

電子書籍販売プラットフォームとコミュニティについて

湯川氏のブログに電子書籍とコミュニティについての記載がありました。これは以前から注目しているテーマで、Twitterでもつぶやいたことがありますが、電子書籍販売プラットフォームがコミュニティ機能を持つことの弊害に注意したい。

販売プラットフォームが作品についてのコミュニティを持つと、異なるプラットフォームで同一の書籍を購入した人同士のコミュニケーションが阻害される惧れがある。一方で、販売・読書プラットフォームにコミュニティ機能がハンドルされていることは、ユーザビリティの面で非常にユーザーメリットが高い。

どこか中立的なコミュニティプラットフォームがあり、そこからAPI経由で販売・読書プラットフォームがコミュニティ機能を提供するのが理想的なのかもしれないが、たぶんそれは現実的に実現不可能だろうし、であればせめて各販売・読書プラットフォーム同士が互いのデータを参照可能になってくれると嬉しい。

クリエイター起点で読者視点な中立的プラットフォーム構築を夢想する私としては、そういうものを作られると困るといえば困るのだけど、読者的には非常に有難い。ということでちょっと矛盾だけど。

(松)
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