いよいよコミックラウド2号の編集作業も佳境に入っています。特に編集で大変な作業は英語への翻訳です。
ほとんどのセリフは前後の繋がりがあり絵が入っていることを前提に書かれてしますから、言葉が足りなくても日本人的なニュアンスで理解することができますが、これを英訳しようとすると非常にロジカルな言語ですから曖昧さをしっかり説明しようとすると大変長文になってしまいます。これがフキダシの中に納まらなくなる最大の原因です。
例えば):うるせいやつら(ラムちゃんのセリフ)
■日本語
土曜の夜は子どもを作るちゃ。
■英 語
We're going to make a baby on Saturday night.
とこんな感じ。ボリュームは1.5倍から2倍近いです。
もちろん、日本語独自の感じのニュアンスや細やかな心情の表現の違いはそもそも対応する言葉がないものが多いですから、いかにそのニュアンスを英語で訳すかは翻訳さんの腕のみせどころです。
しかし、さらに難しいのが擬音や擬態語です。
編集者によっては日本の漫画文法をできるだけオリジナルで楽しんでもらうためにあえてそのままの「日本語」表記にこだわる場合や、言語だから一番近いものに翻訳すべきであるという方などそのスタンスは様々です。
私ども編集部ではまだ試行錯誤ではありますが、描き文字はそのままで。フキダシ等のセリフ扱いの擬音は翻訳するという立場で取り組んでいます。
しかし、効果音や動物の鳴き声なんかは国によっても表記や聴こえ方がバラバラ。カタカナ読みしてしまうとどうしてもニュアンスが違うということも多いです。
例)
ワンワン→bow-wow
キャンキャン→yelp
クンクン→whine
パカパカ→clip-clop
ヒヒーン→neigh
ガーン→crack
ガンガン→bang
ドーン→a wham
などなど
擬音・擬態語を紹介しているサイトもありますので参考に
http://www.rondely.com/zakkaya/dic5/index.htmまたどうしても翻訳不可能といわれる擬音が存在することも事実です。静寂を表す「シーン」は他言語への正確な翻訳は不可能とする意見もあります。そのような擬音はそのままの日本語で楽しんでもらえれば一番です。
擬音には漫画をダイナミックにする力があります。2次元の表現の漫画であってもその臨場感は動画を遥かに超える場合もあります。むしろビジュアルとして文字を使うことにより新しい表現もどんどん生まれています。
私達はこの日本の漫画文法を大切にして、皆様に喜んでいただける漫画雑誌を作っていきたいです。
(カンチ)
posted by コミクラブログ at 21:59|
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